「髪を染めるとはげる」は本当?それでもヘアカラーしたい場合の対処法

薄毛を自覚していても、髪を染めてオシャレしたいんです。
むしろカラーでオシャレな雰囲気を演出して、ハゲの印象を弱めたい。

でも、「染めすぎだから禿げるんだよ」とか「ハゲが気になるなら染めない方がいいんじゃない」とか言われると、やっぱ染めない方がいいのかなと思ったりもします。

髪の染めすぎではげる”なんて都市伝説的なものだと思いたいですが、本当のところはどうなのか、AGAクリニックの医師が書いた記事とか薄毛の原因とかを調べてみました。

そこでわかったのは、

髪を染める=はげる ではないということ。

あぁよかった~って一度は安心したんだけど、薄毛リスクを高めることはあるみたいです。

この記事では、

・ヘアカラーが薄毛の原因だと言われる理由
・染めたい人が気をつけること

についてまとめました。

「薄毛でも染めたい!」「未来のはげリスクを回避したい!」という、薄毛仲間の参考になればと思います。

「染めるとはげる」と言われるのには理由があった

染めると髪が減る理由

髪を染める行為って、いかにも頭皮に悪そうです。
頭皮をいじめるんだからAGAも悪化して当然…。

しかし実際には、ヘアカラーが抜け毛の直接的な原因にはならない
ようです。
染めていてもフサフサなおじさんって、世の中にはたくさんいますよね。

とはいえ染め過ぎは、薬剤を使って髪や頭皮を傷め続けるってこと。

・頭皮環境が悪くなる
・髪が細くなる

結果的に髪のボリュームが減ったように見えるだけでなく、薄毛の原因を作り出している可能性もあるんです。

頭皮がダメージを負うから

髪を染める時、頭皮がヒリヒリしたり熱く感じたりすることってありますよね。
また染めた後に、かゆくなったり発疹が出たりする人もいます。

頭皮のダメージとして挙げられるのが、
・アレルギー性接触皮膚炎
・刺激性接触皮膚炎

この2つ。

アレルギー性接触皮膚炎は、カラー剤に含まれるジアミンという成分によって引き起こされるアレルギー反応。
ひどい場合には頭皮だけでなく顔まで腫れたり、全身に蕁麻疹ができたりすることもあるようです。
オシャレしたいだけなのに、そんな悪影響の可能性があったとは…。

またカラー剤の刺激物質のせいで起こるヒリヒリ感や痛み、かゆみなどを、刺激性接触皮膚炎というそうです。
これはアレルギー性接触皮膚炎とは違って、アレルギー体質でなくても起こる可能性がある炎症。
いわゆる敏感肌の人に起こりやすいみたいです。

皮膚炎が起こる=頭皮が傷ついているため、毛根までダメージが及んでしまうんですね。

薬剤の毛穴詰まりに注意!

頭皮に付着したカラー剤が毛穴に詰まると、毛穴周辺で菌が繁殖しやすくなります。
菌の増殖は、皮脂が増える・炎症が起こる・頭皮の血流が悪くなるといった原因に。

毛穴の状態が悪くなると毛根も弱くなってしまいます。
そして髪に十分な栄養が行き届かず、今ある髪が抜けやすくなるという悪循環に陥ってしまうんですね。

とくにセルフカラーをする際には、頭皮に薬剤を残さないよう念入りなシャンプーが大切なんです。

髪が傷んで細くなるから

ヘアカラーの仕組み自体が、髪を傷つける行為そのもの。

薬剤を塗って髪の表面(いわゆるキューティクル)を開き、内側に染料を入れることで髪色を変えているんですね。
キューティクルの役割は髪を守ることですが、それを壊すわけですから髪が傷ついて当然。

切れ毛が増えるだけでなく、細くて弱い髪になってしまいます。

髪が細くなれば全体的な密度が薄くなったように見えるし、頭皮が透けてみえる…なんてことがあるかもしれません。
つまり、ハゲたように見えやすくなるということですね。

ハゲを悪化させたくない…でも髪は染めたい。注意点は3つ!

ヘアカラーが髪を傷つけることはよくわかりました。
ゆくゆくは、薄毛を招くことにもなるでしょう。

それでも今はオシャレがしたい。いろんな色の髪色を楽しみたい。

オシャレしつつ未来の薄毛リスクを減らすには、とにかく3つのポイントに注意しましょう。

・髪を染めるのはプロに任せる
・セルフカラーするなら、頭皮に薬剤をつけないよう細心の注意を払う
・染めたあとはよく洗い流す

注意点を守ったところで、髪を染めることは髪を痛めつける行為に変わりありません。

少しでも薄毛・抜け毛の原因になるようなことはしたくないという人は、ヘアカラーは我慢。髪を染めないのが一番です。

美容室で染めるのが確実で安全

美容室でのカラーは、一人ひとりの髪質に合わせて薬剤を調合してくれます。
ダメージが多い人や髪が細い人に対して、強い薬剤を使ったりはしません。
さらにシャンプーだってぬかりなくやってくれます。

髪のダメージを最小限に抑えて頭皮洗浄もバッチリという安心感は、プロにしか実現できないこと。
薄毛リスクを減らしつつ髪を染めたいのなら、美容室にへ行きましょう。

染料(薬剤)が頭皮につかないようにする

頭皮に付着したカラー剤は毛穴の詰まりや炎症の原因になるわけですから、

・薬剤は髪だけに塗る
・塗布後は頭皮まで丁寧に洗い流す

この2点が重要です。

カラー剤を塗るときは、なるべく頭皮を避けて髪だけに。
塗ったあとは、薬剤が頭皮に残らないよう「これでもか!」というくらい十分に洗い流します。

でも、「しっかり洗わなくては…!」とゴシゴシするのはNG。
爪を立てて強くこすると、頭皮を傷つけたり髪の表面を痛めたりします。
髪の毛同士をこすり合わせるのもダメです。

薬剤を洗い流す際は、指の腹を使ってマッサージするように優しさと丁寧さを意識することが大切なんです。

ダメージの少ない薬剤を選ぶ

髪や頭皮に優しい薬剤を使うのも重要です。

美容室で染める時には薬剤の強さを調整してくれますが、自分で染めるならヘナカラーを選ぶのがおすすめ。

ヘナカラーは、ヘナという植物の葉を乾燥させたカラー剤です。
植物由来の天然成分で作られているので、髪や頭皮へのダメージはごくわずか。

薄毛リスクは抑えられますがデメリットもあって、ヘナはカラーバリエーションが少ないので化学系染料のように明るい色に染めることができません。

髪を守りつつ、落ち着いた色合いのヘアカラーを楽しみたいという人には適していますね。

ハゲでも髪を染めて大丈夫。でも髪の健康には気をつけよう

直接的な意味で「髪を染めるとはげる」とは言えませんが、ヘアカラーをすると結果的にハゲやすくなります

ほんの少しでも薄毛の原因を減らしたいのなら、髪を染めない方がいい。

でもいろんなヘアカラーを楽しみたいし、薄毛なりにおしゃれしたいです。
そんな時は、とにかく髪と頭皮への気遣いを忘れないこと!

髪染めは美容師に任せる、髪に優しいカラー剤を使う、しっかり(だけど優しく)髪を洗う…など、正しい方法で染めること・ヘアケアを徹底すること最重要課題です。

「髪を染めてるからハゲるんだよ」といった心ないセリフに負けないためにも、薄毛対策を実践したヘアカラーを楽しみましょう!